高通気性防音構造 特許取得技術
平日9:30〜17:30 電話でのお問合せ 03-3539-5661 平日9:30〜17:30
環境・設備デザインBE賞受賞技術

開発秘話

 

はじまり
お話は小さな会社の「窓」から始まります。
※エアトースの特許や利用方法は開放特許情報DB(INPIT)で公開されています(検索☛ノースビレッジラボ)

私の名前は北村。
理学部で物理を専攻し、卒業後はテイジンという化学会社で商品開発をしていました。その後1984年に、今で言うインターネットを利用したコンピュータソフトを開発するコムネックスという会社を設立、現在は情報流通支援や営業支援などの特注ソフトを開発しています。
会社は東京ミッドタウンやTBSに程近い赤坂というところにあり、住所だけを見れば「IT企業だなぁ」と好印象です。しかし、実態は社員数10名程の会社で小さなビル内にオフィスがあり、想像を膨らませて訪問される方の中には軽いパンチを食らったような印象をもたれる場合もありそうです。
ビルは今のように近代的?ではなく、窓はサッシでできており自由に開け閉めができます。エアコンは装備されていますがタイプは古く、とても省エネタイプと呼べる代物ではありません。”夕日の三丁目”とまではいいませんが、軽くレトロ感の漂う”昭和後半のビル”といった感じです。
決め手は家賃でした。
前を通っている道路は、赤坂御所や多くのオフィスビルが立ち並ぶ幹線道路と東京ミッドタウンや六本木という繁華街を結ぶもので、交通量は昼夜を問わず半端ではなく活気?があります。
ですから、春や秋の季節のよい時期でも窓を開けると結構うるさく、来客時や電話の時は窓を閉めることが殆どです。当然、部屋は蒸し暑くなってしまう為、エアコンはかかせません。省エネ?って感じです。
新緑の中をさわやかな風が吹いていようが紅葉し始めた少し肌寒い微風があろうが、そんなことには関係なく、エアコンがないとオフィスの中はむっとしたどんより空気が漂ってしまいます。
「窓を開けて、心地よい自然の風を感じながら電話ができればなぁ」
そんな中で、このお話が生まれました。
ちなみに私はジャズが好きで、家では時々電子ピアノで練習します。防音室なんて贅沢なものはなく、サッシ窓を閉め切って音を鳴らします。それでも音は漏れますので、朝や夜にはヘッドホンが必要です。練習が終わると耳の周りには汗がじっとり。
そんな環境もこのお話に少し関係していたようです。
穴を開けちゃえ!
2010年秋。まだまだ蒸し暑いですが、夕方には微風が心地よい季節になっていました。
一方で、夕方は交通量が一段と激しくなるので、窓を開けるとかなりうるさい。でも、閉めるとむっとする。
そんな時、馬鹿げた考えが頭をよぎりました。
「窓に穴開けたら、やっぱりうるさいかなぁ・・・」
それなりの考えはありました。
「音は波だよな。波の上と下の部分に防波堤やテトラポットみたいな物があれば、波の形が崩れて静かになるかも」
はい。とても物理屋の発想とは思えません。
音の波は海の波とは違うのです。つまり、空気の粗密波(縦波)ですから、穴を開けても波の形は変わりません。
化学会社勤務と会社経営という期間が長すぎて、物理屋の思考方法は既にどこかに消え去ってしまったようです。その代わり、「わかっちゃいるけど止められない」という昭和に大ヒットした歌が”左脳”をよぎりました。ついでに私の年代も判明してしまいました。
「救急車が通り過ぎた後、音が低く聞こえるように、穴を調整すればドップラー効果で音の高低や強さを変えられるかも」
などという説得力のない淡い期待が、それを更に後押ししたのです。
オフィスの窓を15cm程開けて、縦1mの幅に穴を複数個開けたアクリル板を差し込んでみました。
いやはや、自然というのはすごいですね。結構いい風が部屋に入ってくるのです。
しかし、騒音も風と共に大量に侵入してきました。

あぁ、残念。失敗です。
ラッパ型パイプ
やはり、そのままではダメでした。
まあ、当たり前の話ですが・・・。
「穴の形状を変えてみてらどうかなぁ」
「ドップラー”的”な効果を狙うなら穴にパイプをつければ・・・、空気の流れも変わって波の形が変わるかも」
「でも、長いパイプでは窓には使えないかも」
といった具合に、”かも”の自問自答が数日間続きます。

10月のある日、
「穴の上下にラッパ状の扇形パイプをつけて試してみよ」
といった”お告げ”?です。
音を大きくする為のメガホンや水の勢いを拡散する時の如雨露(じょうろ)。
ラッパとは少し違いますが、音の反響を小さくする為の屋根裏にあるぎざぎざの構造。
そして、お腹の調子を鎮める某製薬のラッパのマーク!・・・・最後は違いますが。
一旦狭めた後に間口を広げる形や、ぎざぎざで反射の回数を増やして拡散する方法など、世の中にはラッパ状のものが多いなということが気になり始めていたのかもしれません。
多分、”お告げ”ではないと思います。
朝顔のようなものを東急ハンズで半日探しました。
小物を吊り下げる時に使う吸盤が見つかりました。
100%満たすものはないけれど、75%を満たすものは必ずある東急ハンズに惚れてしまいました。
底部をくり貫いて、二つをアクリルパイプで繋げるとパイプの完成です。
素人なので”星1つ”の出来栄えですがテストは可能です。窓につけてみました。
穴を開けただけの場合同様に、外の風を感じることができます。
「あれ~!!?? 静かになった気がする~!」
驚きと共に半信半疑というのが本音です。
「ああ、ちゃんと測定して確認したい」
いても立っても居られません。騒音計を探します。安いもので5千円。何となく信用できそうなものは2万円くらい。記録できるものは5万円以上・・・。
「ふぅ・・・」
順調に進んできたかのように書いていますが、実際には時間もお金も結構使っているのです。そして東急ハンズも安くはないのです。少しでも安いものをと、秋葉原に直行しましたが、2万円程度の出費となりました。
窓を15cmほど開けた時の車の通過音は80dbくらいでした。完全に窓を閉めると60dBくらいでした。そして、ラッパのパイプ板をはめたら、なんと55dBなのです。
本によると、10dBの差は人間の感覚では2倍の差に感じるそうです。
測定値は確かに最初の感覚と合っています。
もう、心臓がばくばくです。
「もっとちゃんと測定しよう!」
物理屋のスピリットが少し湧き出てきたのかもしれません。
精度を極める!
前回から”dB(デシベル)”というものがでてきました。音の強さの単位です。
人間の感覚に近づけた単位だそうです。100dBを超えると”うるさーい!”という感じです。また、10dBの音の差があると2倍くらいの音の差に感じるとのことです。
ところで、当初から、これに似た製品や特許はないのかということは気になっていました。
結果として12月に特許の手続きを済ませました。ただ、この話は結構長くなるので別の機会にまとめることにします。私は小さいながらも会社を経営しております。それなりに日々の仕事があり、このことばかりに集中できる身分ではありません。
でも時は既に11月を迎えようとしていました。「早く、そしてもっと詳しくテストがしたい」
「お金もネエ。時間もネエ」
「テレビもネエ、ラジオもネエ」という昔の歌を思い出してしまいました。吉幾三さんでしたっけ。
またまた歳がわかってしまいます。
時にはお客様と夜の街に繰り出し、またある時はジャズのライブにも通いながら、寸暇を惜しんでテストの方針を立てました。
・騒音の種類をいくつか用意しよう
・板の種類やパイプの形状もいくつかのパターンを用意しよう
・同じテストが何回もできる装置を用意しよう

といった具合です。
音は、道路の交通騒音、鉄道、音楽、そしてジェット機の発進と4種類の騒音を集めました。
パイプは扇型の種類や径を変え、その他に円筒型も用意しました。
東急ハンズには随分お世話になりました(高かったけど・・・)。
外部の影響を少なくする為に内外をスポンジで囲った箱の中にスピーカ入れて音を鳴らす装置も用意しました。そして、スピーカから100dB程の音を15秒ほど発生させて騒音を測定しました。
なんと!
殆どの扇形のものは20dB以上騒音が小さくなったのです!
比較の為、2重窓構造の板でも測定したら、同じく20dBほど音が小さくなりました。
つまり、2重窓と同じ効果が風通しのある防音板でも得られるということになります!

「もう、間違いない!」って感じでした。
窓以外でも→掃除機とコンピュータ
「ひょっとすると、掃除機なんかでも効果があるのかな」
と思いました。掃除をかけていると電話の声やTVが聞こえないからです。
また、コンピュータも静かになるといいなと思っていました。
ラックマウント型というコンピュータは冷却用のファンがかなりうるさいのです。
その為これらのコンピュータは通常、完全に隔離した部屋に設置しますが、熱を逃がす場所がなくなるので、エアコンをがんがん効かせます。
会社にあった掃除機のファンのところに穴付の防音板を取り付けてみました。
ついでにラックマウント型のコンピュータにも同じように取り付けてみました。
自慢じゃないですが、もはや音が小さくなるかどうかの”どきどき感”はありませんでした!
それより、掃除機やコンピュータの温度がどうなるかです。
ただ、この問題もファンがより強く風を流すので充分に換気が出来るとは思っていました。
そして、結果はほぼ予想通りでした。
例えば、掃除に取り付けると、テレビや電話が鳴る音が聞こえるようになります。
幼児がいる場合は、ママを呼ぶ声も聞こえるようになります。
ああ、早く商品にする方法がないかなぁ。
と考えながら、今度は実際の窓に取り付けることにします。
問題はこれからだ
友人に頼んでマンションの通路側の窓に取り付けてもらいました。
そして、オフィスの窓にもとりつけてみました。
友人の奥方の感想
「兎に角部屋がむっとしなくなったね! 音は・・・
少なくとも窓を開けたときのうるささはなく、窓を閉めようとも思わないわね!」
大成功かも・・・

オフィスはどうでしょう?
私の感想なんて、いいに決まっているので、データをご覧いただきましょう。
そして、何となくですが、夏場ではクーラの効きもよくなった気がするんです・・。

もう、多分、恐らく・・・・
間違いないないな、
という確信にちかいものがあります。
さて、これからどうしようか・・・
使い道は結構ありそうです。

問題はその方法です。
自分で製造するか、誰かと提携するか、特許だけ売るか・・・
ここから苦悩が始まります。多分。
“趣味からビジネスへの階段”かな?
しばし考えることにします。
そして、会社ができました。
2013年3月 待望の特許がおりました。申請してわずか3ヶ月程度です。
※エアトースの特許や利用方法は開放特許情報DB(INPIT)で公開されています(検索☛ノースビレッジラボ)
さて、この特許をどう活かすか!
まあ、とりあえずはYouTubeかな、ということでデモ映像を自作。
これが5月頃です。
YouTubeってすごいなと思ったのはそれから1ヵ月後くらいですか。
日本だけでなく、アメリカからも問い合わせが数件。
みなさん、音を遮断する為には、風は諦めなければならないと思っていた方ばかりでした。
「でもなあ、ソフトハウスで防音技術販売は変だよなあ」
「かといって、その為の会社を作るって、正直・・・めんどうだぁ!」
が本音でした。

“きっかけは、ある一本の電話でした”
って、まるでドキュメンタリー番組のようですが、ほんとなんです。この後CMも挟みません。

====風を通す防音技術、”エアトース“==== (挟みましたぁ)
ここでちょっと閑話休題。
某タレントさんの影響からか、最近
”エアトゥース“ でお問い合わせをたくさんいただくようになりました。
きっと皆さんお電話口や、検索キーワード入力のときに、
「人差し指、たっちゃんてんだろうなぁ」と想像しております。
また近い機会に エアトース(しつこいですが、エアトゥースではありません)の
名前の由来をご案内できればと思っています。

「太陽光発電装置を販売しているが、パワコンという変換装置から騒音がでていて、
近隣の奥様方から苦情がでている。何とかなる?」
という問い合わせです。
実際に音を採取して、テストしてみました。
「いけるかも」
が結論です。
その会社に電話をして
「テストを兼ねて設置してみませんか?」
と言ってみました。しっかりとお金は頂戴する条件ですが、
「いいね!」
が返答でした。
そして8月、変換装置の吸気口に取り付けてみたのです・・・・・。
一同びっくりでした。
ピーンという耳障りな音が殆ど聴き取れないくらいに小さくなったのです!
その会社の社長もびっくりしましたが、実は一番びっくりしたのは私でした。
テストの時よりずっと効果が大きかったのです。
正直なところ身体も足も震えておりました。
多分、私の興奮度合いを見て、その社長は二度びっくりしたことと思います。

興奮が冷めやらぬ帰り道。居ても立ってもいられず、“ある方”に電話をしました。
めったにというか、多分それまで直接電話をしたことはなかったかもしれません。
その日の状況を伝えました。返ってきた言葉は
「北村君。チャンスかもね。君にやる気があるのなら応援するよ。」
でした。
何も考えずに返事をしました。
「はい、やります!」
・・・・・あれっ? “めんどう”って思ってなかったっけ?
コムネックスとかどうするの?
・・・・・・
大学の選択、結婚の選択、コムネックスを設立した時・・・・
どうも私の人生は“流れ”で決まっているようです。ははっ。

怒涛の2ヶ月。
今までもお世話になった企業の方々や会計士、友人、色んな方々の力をかりました。
いかだで急流を流れるように(乗ったことはないですが)、あっという間に準備ができました。
しかし、書類ができた日に司法書士からメール。
「で、会社名は?」
「ん? 決めてなかった・・・」
猶予は1日。
これを人生最後のチャレンジにしてみよう、という気持ちもありました。
でも、だからといって“北村研究所”ではなあ。で、
“ノースビレッジラボ”。
うふふな感じですが、実は本人はまじめなんです。
その夜、息子に言ってみました。曰く
「名刺渡すときに、ノースビレッジラボの北村ですっていいじゃん。」
決まりです。

きっかけを頂いた電話のお相手。気になります?
無添加化粧品ファンケルの創始者、池森賢二氏です。
私が生涯、目標にしている方です。
ただ、実は私、サプリメントはあまり飲まないんです。すみません。

つづく
エアトゥース
弊社商品名を“エアトゥース”と発音して下さる方々がいらっしゃいます。
実際は、“エアトース”です。
技術屋的に?原因を究明してみました。

1.「トース」より、「トゥース」の方が英語的でかっこいい。
2.ボディビルダー兼お笑いタレント、春日さん(オードリー)の決め台詞
「とぅーす」からぱくったと思われている。

恐らく後者が主な原因ではないかと思うのですが・・・。
所詮ノリでつくったネームですから、トゥースでもいいかな、なんて思ったりもします。
でも、トゥースだとToothとなり、「歯」になるんですよねぇ。
エア歯!なんて、何も噛めなくなるじゃありませんか。

エアを通すから、“エアトース”なんです。
英語じゃないんです。所詮、ノリでつくったネームですから。
この駄洒落的発想についてきてくれた関西系の方は、「えあとーす」って言ってくれますが、
かっこいい方々(関西系の方には失礼ですが)に「エアトゥース」と呼ばれる場合が多い気もします。
ということで、実は私、どちらでもいいかななんて思ったりもします。

今日は2016年の9月10日です。
ノースビレッジラボ(これも駄洒落的ノリです)も3年が経とうとしております。
最初の2年間は、「怪しいけど」と思いながらの問合せが殆どでした。
だって、穴を開けて音が小さくなるなんて、怪しいですもん。
でも、
「実際に穴を開けて試したことはありますか?」
という問いには、殆どが
「やるまでもないじゃん」
という答えでした。
勿論、穴を開けただけでは音は小さくなりません。
しかし、穴を開けてみないと始まらないのも事実なんです。
なんて偉そうなことを言ってます。

弊社のスタジオで実際に試してもらったり、デモをやっていくうちに、
「確かに理論的にはありえるかもね」
という声に変わってきました。
今年に入ってからは、ようやく、工事現場や工場内の騒音対策を始め、いくつかの分野で
比較的まとまった量になるお話も増えて来ました。
「今が産みの苦しみですね」
とよく言われます。幸か不幸か私は男なので、実際の産みの苦しみを知りません。
実は、正直なところ、あまり苦しくはないというのが本音です。
だって、日々騒音で困っておられる方々から相談があり、「必要とされてるな」って感じなんです。

これからも
「エアトース」をよろしく。

苦悩
お陰様で、納入先からは好評を得るようになりました。苦節5年です。
・工場内の間仕切りとして
・保育園や個人宅、そして工場などの近隣住民対策として
・機械や道路の放熱&防音対策として
・・・・・きれいごとはここまでにします。

image


今私は苦悩しています。

エアトースは直径25mmのピンをパネル(又はシート)に穴をあけて取り付けます。
コストは、パネル代+ピン代 です。取り付けるピン数が増えればコストも増えます。
安価に提供することに限界がでてしまうのです。
もっと安くして、多くの人々にエアトースを使っていただく事ができないか。

方法はあります。
ピンとパネルをまるごと一体型成型をしてしまうのです。ピンが10個であろうが、1000個であろうが、コストの単位がピン1個XX円から、パネル1枚XX円に変わってしまいます。提供できる価格も1/4から1/3くらいになりそうです。1万円が3千円になるのです。でも、防音構造のノウハウはあっても、用途毎にパネルを製造するノウハウがありません。
そして、”資金”もありません!

image

小さな子供が近所を気にしないではしゃげる窓に使われ、風圧や熱の蓄積が気になる道路壁に使われて、工場では難聴対策と危険防止に使われて・・・
安全と笑顔をもっと多くの人々に提供できるのに。
それが今の私の苦悩です。
・・・・・・・・
あることがきっかけとなり、ライセンス販売を進めようとしています。
私たちは、“エアトース”の改良と新たな開発に専念し、製品化は専門のメーカーや総合商社にお任せする。

苦悩が光明にかわる?  といいな。

放熱と風きり音
自分の子や孫の泣き声を、”ウザイ”と思う人は多いでしょうか。
焼き鳥屋での香水も、好きな人が付けてる場合は”きついなぁ”と感じることはないかも。
でも、これが他人になると一変します。
音も匂いも人の感じ方で変ってしまう。

いびきだって、旦那を好きなうちは”疲れてるんだぁ”、だったのが、
あれから20年経つと、“息止めてやろうか!” なんて。。。

“騒音が15dB下がります! 1/3くらいの音に感じます。”
と言っても、気になりだしたら頭にこびり付いて離れません。
音やにおいは、感性に大きく左右されてしまうようです。

保育園や学校での「声の騒音」について近隣対策の相談が増えています。
自分の子供や孫だったら“元気にやっとるわい“なのに・・・

一方、どんな場合でも気になるのが「風きり音」です。
車の走行中もそうですが、あまり相談はきません。最近の車は防音性がよくなってますから。
でも、工場などで #放熱 や #エア抜き の際の風きり音に関する相談は増えています。例えば、蓄電器なんかは
“ピーン”という高音をだしますが、周りを覆ってしまうと熱がこもってしまいます。溜まった熱を放出する為に、
細い管や穴から“プシュッ”と空気と熱を出す場合は「風きり音」が「すごいんじゃ!」(どこぞの漫才のフレーズ)。
エアトースは、”ゴーッ“的な低音の減音効果はあまり期待できませんが、風きり音自体がなくなることに気づいた
というお話です。本題に来る前に随分も文字数を使ってしまいました。

マンションで、交通音が煩いけど風も入れたい。でも中途半端に窓を開けると風きり音がでてしまう。
“エアトースはどうなのよ”という問合せがきっかけでした。

一般的に風きり音は300Hz以下の低い音が多く、エアトースではどうかなと思ったのですが、例によって
“やってみないとわかんない”的なノリでテストしてみたのです。
風きり音自体がなくなったのです。
穴だけの状態と比較すると風量も30%ほど増えているようです。
穴だけの場合、風が穴のエッジに当たり笛を吹くときのように風が切れます。
そうです、「風きり音」です。


エアトース

笛(風きり音)


対してエアトースは、”風を正しく?”導いてくれるようです。
で、実際に風が強いとどうなるかを、私がレポータになり実況してみたのが
この映像です。



・・・・滑舌悪いです。

余談
今まで、「信用できないなら、実際に来て、見て、感じてみたら?」と思っていました。
SkypeやGoogleのハングアウトでも“実際に近い体感”は可能なことに今頃ですが気づきました。
Youtubeの映像は編集しているに違いないと確信しているあなた!
試してみてもいいですよ。


#放熱 #風きり音 #いびき

北村善治 プロフィール

経 歴: 1977年 広島大学理学部卒業
同年 帝人株式会社入社
技術部にて新製品開発を行う。この間にコンピュータ利用によるシュミレーションを手がける。
1984年 同社 退社。
同年 株式会社 コムネックス設立。パソコン通信「The Source」「Delphi」の日本総代理店としてスタートし、データ通信、オンラインデータベースのコンサルティング、システム開発を手がける。
2000年 米国ニューヨークに、RealRead Inc,を設立する。書籍・ドキュメントの試読みサービスを米国からスタートさせる。
趣 味: サッカー、スキー、ピアノ
講演経歴: KDD カルチャープラザ (5回)
国立鹿屋大学国際シンポジウム
大阪市中小企業経営者同友会
NHK国際部セミナー
大阪商工会議所セミナー
パソコンメーカ社内セミナー 等
著 書: 実践パソコン通信(学研)
国際パソコン通信 (アスキー)
エグゼクティブ (講談社)
日経パソコン (日経BP) 等
備 考: 1987年 日本情報処理開発協会専門委員
1988年 郵政省ネットワークか推進会議専門委員
1989年 日本データベース協会理事(2年間)

電話でのお問合せ 03-3539-5661 平日9:30〜17:30

平日9:30〜17:30